つみきBLOQ VR -渡辺佑基のゲーム備忘録-  

つみきBLOQ VR

プレイしたメディア PlayStation 4 (PlayStation Store 商品ページ)
備考 PS VR 専用
PS Move 対応

積み木を題材としたVR専用ゲーム。
VR空間の中で多種多様な積み木遊びをすることができる。
コンピュターゲームならではの、様々なシチュエーションで積み木にチャレンジできるのが本作の魅力。

一般的な積み木遊びの枠には収まらず、ときには積み木で橋をかけたり、レーザーを反射させて誘導したり、さらには爆破で積み木を崩したりなど、遊びの幅は広い。
パズル色の強いステージも多いので、パズルゲームとしても非常によく出来ている。

ただ、操作性に若干難を感じる部分があるのが少し残念。
本作品は、通常のコントローラーと、PS Move、どちらでも遊ぶ事ができる。
しかし、実際に遊ぶとどちらも一長一短といった向きがある。

PS Moveは、可動性に優れ、実際に積み木を持っているような動きで積み木を扱えるのが利点。
しかし難点は、ブロックや台の操作方法。
Moveでブロックを回転させるには縦か横方向へ毎回Moveを振らなければならない。
この振るというアクションがゲームのテンポを妨げてしまう局面も多い。
回転させる度に振るというアクションが必要で、動作がワンテンポ遅れてしまうほか、思ったように反応しないこともあるため、素早く精密な操作にはあまり向いていない。
同じようなことはMoveでの台の操作にもいえる。
上述のような理由でタイムアタックとの相性が悪いのもマイナス。

一方、DUALSHOCKはブロックや台の操作がアナログスティックを倒すだけで出来るので、Moveに比べより素早く確実に操作できる。
ブロックを動かしながらの台やブロックの回転も、DUALSHOCKならば簡単に出来る。
一方で可動性という点ではMoveには劣ってしまう。
本作品では目の前の空間にブロックを積んでいくかのように手を動かしながらゲームを進めていく。
しかし真横や真上など、DUALSHOCKが受信機に対して角度が付きすぎると動きをうまく認識できなくなってしまう。
そのためMoveに比べ可動域が制限されてしまう。
また手でブロックを持つというより、ブロックをDUALSHOCKにくっつけて運ぶというニュアンスにもなる。

このように、操作性という点では、Move、DUALSHOCK、どちらにも不満を感じる部分がある。
自分の場合、最初はMoveでプレイを進めたが、ブロックや台の操作の点から、DUALSHOCKメインでの操作に切り替えた。
デバイスの可能性という点では、やはりMoveに分があるようにも思うので、例えば○×△□ボタンに回転機能を割り当て、ボタン一つでブロックや台を回転できるようにするなどしてほしかった。
また可動域をオーバーした際の警告も、少々うるさく感じるので、もう少し気にならないように調整してほしいと思う。

しかし、ゲームとしてはたいへんよく出来ており、ついつい夢中になってしまう魅力がある。
積み木の組み方も自由度が高く、ときには少々強引な形でもクリアが狙えたりなど、探求しがいもある。
ほどよい難易度でボリュームもそれなりにあり、遊びがいのあるタイトルかと思う。

トロフィーメモ

このゲームでは、条件をクリアすることで様々なメダルを獲得することができる。
このメダルを集めていく過程で多くのトロフィーは自然に獲得できる。

なお本ゲームには様々なメダルがあるが、実はタイムアタック系のメダルだけは、トロフィー取得に絡まない。
そのためタイムアタック系はスルーしてもトロコンには影響はなかったりする。
慎重に手堅く進めれば、全トロフィーが獲得可能となっている。
とはいえ、タイムアタックはトロフィーに絡まないもののやり応えもありスリリングな緊張感もあるので、どうせなら全メダル獲得を目指してプレイすると、よりこのゲームを楽しめるかと思う。

またこのゲームには対戦モードもあるが、このモードでしか獲得できないトロフィーも存在する。
コントローラーが二個以上あれば、一人でもさほど時間もかからず獲得できるものの、ソロプレイの場合は少々めんどくさい。

「つみきBLOQ VR PS4トロフィー」の画像